モノづくり


EU地域の中でEUに加盟していないスイス。

日本の失業率は4%

ヨーロッパの10%以上と比べると遥かによいけど、

ヨーロッパの中央に位置するスイスは3%。このご時世に恐るべき低さです。

以前テレビでやっていたけど、

スイスは、職業訓練校に行く率が高く、大統領も行っていたし、企業の社長の多くも行っている。

訓練生にマイクを向けると

「フランス人は大学へ行きたがるけど、僕たちスイス人は働く方が好きなんだ。

モノが出来上がっていくのが面白いんだよ。」

と、笑顔で答えていた。

この若者たちのアイデンティティーの高さは、眩しすぎる。

自分たちのしていることに誇りをもち、満足をしている。

スイスはモノづくりの国なのだと思う。

職業訓練校は半分は企業で実地を学び、半分は学校で理論を学ぶ。

卒業後は就職することも、職業系の大学へ進学することも可能。

こじんまりしたスイスがヨーロッパでEU諸国以上に安定しているのは、モノづくりの質の高さのようです。

スイスは技術力を高めることで昔から、そして今のグローバル経済の中ででも頑張っている。

そういえば、

時計、精密機械はスイスだったなぁ・・・と、思い出す。

青年時代という熱く限られた年頃に、モノづくりにかかわり情熱を与えられるというのは、

とてつもなく大きな財産になるのかもしれない。

単なる生産でない、モノづくりの質の高さがスイスの国とスイスの青年たちの誇りであるように思える。

EUのような他国と足並みを揃える組織は、スイスには必要ない。

どこにも属さず、頼らず、自力で地球に立っている。

スイス人の若い人のアイデンティティーの高さを、日本の若者も持っていいと思う。

いや、日本人の技術の高さや勤労意欲はスイス以上だと思う。

個人のレベルは相当に高いでしょ。

ただ、肝心のモノづくりに従事する人が減っていっちゃってるけど。

机に座ってパソコン打ってるなら、アメリカ人と変わらない。

アメリカでは今、子どもの未来は、親の富裕にかかっているという。

へっ?!

親に財政力が無ければ、まともに学校にも行かせられない。

大学を出ないと就職も厳しい。

それだと、貧富の差はどんどん凝り固まり、社会は2極で膠着してしまう。

日本はまだマシだと思う。学校行けば給食も栄養あって美味しそうだし。


手に職を。というより、

手に技術を。だと思う。

必要なのは資格でなく技術。

職は消えるかもしれないけど、技術は消えないから、たとえ職を失ってもまだ希望も可能性もある。

職のための技術でなく、自分の向上や喜びのための技術であることが大事なのだと思うけど。

自分たちに誇りがあればTPPなんて参加しなくてもいいわけで、

日本発信のTPPを作るくらい、日本人は自信をもっていいと思う。

スイスの企業は税も優遇されていて、だから海外から進出してくる企業も多い。

YAHOOも拠点をスイスに移すという話があるみたいだし。

フランスや近隣諸国の企業がみんなスイスに行ってしまうので、国際的に非難を受けているようですけど。

で、

やはり個人の税率はかなり高いようです。

私は個人の税が高くなる一方で、企業の税が安くなる一方というのは、危うい気がする。

いや、企業を優遇することで、そのままお給料に転換されるなら賛成だけど。

社会保障が必要な人はどんどん増えていく。

それを個人の税金ばかり負担が上がっていくということは、個人に負を全部背負わせることになる。

それだと個人が破綻し、また社会保障が必要になって、また個人の税が上がって・・・

と、負のスパイラルになりかねない。

言われるままに税金を払うのは国民の義務と思っている。

でも払っても、今回みたいにまた選挙に50億かぃ。みたいのはもう嫌だ。

うちは相続する人もいないので、2人共死んだら、税金払って残りは国に寄付するつもりだったけど、

アフリカの子たちの薬や食糧にしてもらった方が有意義な使い道な気がしてきた。

お世話になった日本に恩返しをしたいと思えなくなってくるのは、おかしなことです。