神に嘘はつけない

猪瀬知事辞職なのね。

特捜は、ネタを提供。

裁くのは国民。

権力を持つ者はそれだけで大抵国民から嫌われる。

著書『日本国の研究』で、誰も突っ込めなかった日本の中枢で何がどう腐っているかを暴いた功績には頭が下がります。

この本を読まなければ、こういったカラクリは国民にはまったくわからない。

これだけ国の中枢を叩けば、敵も多いでしょう。

私は、今回の件はどう考えても悪意あってしたことには思えない。あまりにもお粗末だから。

だから裁かれるのは当然だけど、でも裁いておしまいですか。

また都知事選に税金が使われる。

なんかおかしい。糾弾した側の国民が払うようなもんでしょ。

石原慎太郎も任期半ばで辞職したから1年前の選挙に50億かかって今回さらに50億。

これは血税でしょ。

本当にこれでいいのかな。

政治家イコール悪い人。悪い人イコール解任。の安直な図式は、なんなんだろう。

間違いを犯した人間にもう１度だけチャンスを与えれば、人間て変わると思うんだけどな。

２度と期待を裏切ることは出来ない。と、心から誓えるんじゃないかな。

これは国民と政治家とのお互いの信頼から生まれることで、

信頼がまったく築けていないってことなんだろうなぁ。

100億円を無駄にするかしないかも、半分は国民にかかっているのに。

辞めさせるのではなく、東京都の最低賃金で任期満了まで働いてもらうとか、考えてはいけないのかな。

人権うんぬんとかつまんないこと言い出すんだろうなぁ。

やはり日本人にとってそのくらいの税金の無駄は『仕方ない』で済まされちゃうんでしょうね。

世界には今も餓死寸前の子がいっぱいいるのに。

猪瀬知事といえば、オリンピックのプレゼンテーションでの発言。

あの時もブログに書いたけど、あれには大きく失望した。

「日本はお金があります。4000億(?)現金で用意出来ます。」

そんなこと世界に向かって笑顔で言いふらす日本人初めて見た。

あれでは、日本にはお金が有り余っている風に聞こえるんですけど（涙）

震災があっても力強い日本を世界にアピールしたかったのかもしれないけど、

国際的に日本がどんな風に見られていると思います？

それじゃなくても

「日本はお金があるから海外援助をしているんでしょ。お金があるんだから、援助は当然でしょ。」と、

半分見下されてる。

私には猪瀬知事のこの発言がどうにも不快で仕方なかった。

お金をこんなふうに捉える人だから、やはりお金で失敗するのでしょうね。

オリピックのプレゼンテーションで思い出したけど、

「放射能漏れの安全性を理論的に説明してください」と質問が飛んだ時、私は安倍総理がどう答えるのかとても興味があった。

私だけじゃなく、日本人はオリンピック委員会以上にそこが聞きたかったと思う。

そうしたら、安倍総理は「大丈夫です。私を信じてください。」と。

へっ？！

それに対して「総理の力強い回答で安心しました。」って。

へっ？！

これは出来レースですか？！

どこが論理的で、どこが安心出来るのか、私が質問したい。

曽野綾子の言葉にあったけど、

嘘は自分対してつくものなので、誰でも嘘はつくことが出来る。

でも、神を信じている人は、決して神に嘘は誓えないそうだ。それほど神とは畏れるべき存在で、

日本人には、その畏れる存在が無いから、嘘でも誓えるらしい。

昨日もまた、新たな汚染水漏れってニュースが流れたけど、

どうなっているのかな。

水質調査をしっかりやるっていうけど、

相手は水よ？

地下水から海に流れてしまった水をすべて追いかけることなんて出来ないし、

魚だって、みんな海を泳いでいっちゃうよ。

出来る調査しか出来ない調査なんて、調査にならない。

水質を調査して、異常な数値でした。と言ったところで、もうあとの祭りではないのかな。

事後処理には無理があるし、

結局、根本的には、漏れないようには出来ないってことなのかな？

この前見た番組では、今作業にあたっている人の多くは、ほぼズブの素人だと言ってた。

だから単純なミスも起きている。と。

「熟練技術者たちは、もういなくなりました。被爆線量が多すぎて」と、現場の人はさらっと言ってたけど

へっ？！

私は耳を疑ったよ。

なにそれ。

今いる人たちは、被爆覚悟の素人さんってこと？？？

国はそれをどう思っているのかな。

漏れは止められない。でも漏れたら止めなきゃいけないし、でも止める人が多量に被爆してしまうのでは、

八方塞がりなのではないの？

普通に考えて、このままでは作業員がいなくなるんじゃないの？？？

安倍総理の大丈夫です。私を信じてください発言を、問いただすことは出来ないのかな？

責めたいんじゃない。

人間のすることには限界があるのもわかってるけど、

「大丈夫です。私を信じてください」と世界に向かって誓ったのは安倍総理です。

安倍総理はいざとなれば、自分が腹を切れば・・・くらい思っているのかもしれないけど、

それは思い違いだよ。

日本は昔から、死者にムチは打たない。死んだら水に流す。

そういう性質がある。

でも、放射能のことは水に流してすむような話ではない。汚染水は流れちゃってるけど・・・

安倍総理の言葉を信じたいし、そのためには根拠が必要で、

そりゃ難しい物理的な数字を説明されてもわからないけど、

要は『心』でしょう。

国民に安心、理解出来るように説明しようとする心があれば、わけわからなくてもこちら側の心に届くと思う。

世の中にはどうしても無理なことだってある。いやでも受け止めなければいけないことがあるのも承知している。

１度事故が起きてしまったのは事実で、これからだって予測不能の事態が起きるかもしれない。

私が安心したいと思う自体思い上がりなのかも。人間の力をはるかに超えた化け物だからね、原発は。

共存していけるのか、不安です。