Libera
音律と音階の科学―ドレミ…はどのようにして生まれたか (ブルーバックス)
- 作者: 小方厚
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/09/21
- メディア: 新書
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やっと物理的なとこから抜け出して、
コード、コード進行の話。それなら、私わかる(笑)
その前に、共鳴の話が出ていた。
弦Cを鳴らしたとき、そばに弦Cがあればもちろん共鳴する。
そばに弦G(あるいは弦E)があれば、弦G(あるいは弦E)もわずかながら共鳴する。
これは弦Cのスペクトル成分のなかに弦G(あるいは弦E)のスペクトル成分と共通なものが
含まれているためである。
弦Cと同時に弦G(あるいは弦E)を同時に鳴らすと、互いに共鳴し合い、
別々に鳴らしたときより大きな音がする。
共鳴の力は1+1が3にも4にもなる。
バイオリンを弾けば、その横でヴィオラもかすかに反応し響く。
ベースを弾けば、ティンパニーもかすかに反応し響く。
そんな共鳴効果が音楽を、なんだかわからないけど、すごいものにしている。
だから、
スタジオでパート(楽器)ごとに録音すると、
ひとりの中での共鳴はあっても、全体の共鳴はない。
ひとりひとり完璧に演奏しても、共鳴によるグルービー?そういうものは出てこない。
ライブの良さは、ステージだけでなく客席含めて全体の共鳴になるから、
とてつもないものが生まれる。
音は耳だけで聞いているわけでもなくて、骨とか毛穴とか足の裏とか髪の毛とか、からも多分感じて、
人間1人の各パーツ同士共鳴もあるのではないかと思う。
人間高揚してくると、
楽器のピッチまで上がったりする。
オリンピックで「平常心、いつものとおり」という言葉を聞くけど、
自分自身もピッチが上がってるのに気づかなかったりする。
管楽器は、吹いている自分の息の温度湿度でもピッチが上下しそう。
リッチーブラックモアは曲の途中でも耳でチューニング直してたりしてた。
チューニングが狂うと、もうどうしようもないからね。
ピアノは、直せない(笑)
バンドやオーケストラで、ピアノだけ合わないとかないのかな・・・?
あー、ピアノに合わせるのか。
ドとミとソは仲良し。協調性がある。
童謡などは、協調性のある音のみで作ってある。
不安定な音は使わない。転調などの刺激もない。
なんでも協調性がいいかと思えば、そうでもなくて、
ポップスで、不協和音、転調無しの曲なんてほぼないに等しい。
多分社会も、全部が全部ピタっと協調性だけで出来ていたら、咲いた〜咲いた〜チューリップの花が〜♪
と、世の中全体が、いかにも平和で、それはそれでよいのだけど、
不協和音による緊張性もあってしかるべし!なのだと思う。
ただ、すべてが不協和音は単なる騒音にしかならないけど(笑)
共鳴し全体が奏でるハーモニー。
LiberaのSanctus。
少年たちのハーモニーは、聖歌隊の歴史無しには、成しえない。
ひとりひとりのテクというより、全体のハーモニーを聴かせる聖歌隊に思う。
変声前の男の子の声の共鳴美。
Liberaは曲も全部いい。曲の方向性も好き。
いかにもイギリスらしいと思ったのは、Liberaは練習に参加するもしないも自由意志というところ。
日本はダメでしょ、そんなことじゃ。って親も教師もなる(笑)
Liberaは自由という意味。
この子たちは、自由な中で歌を歓びにしてる。それが、ステージでの笑顔に表れてる。
共鳴は、お互いが無意識のうちに感化されていることだと思う。
誰かに影響を与えようと思ったら、それは多分違う。このハーモニーは出ない。
自分の声と他の人の声の合わさった響きを感覚で捉え、心地よさのみで歌ってるみたい。
みんな生き生きしてる。
彼らの歌声は、教会が一番合っているし、お引きずりのようなローブも可愛い。
まさに天使の歌声ですね。