Libera



音律と音階の科学―ドレミ…はどのようにして生まれたか (ブルーバックス)

音律と音階の科学―ドレミ…はどのようにして生まれたか (ブルーバックス)

やっと物理的なとこから抜け出して、

コード、コード進行の話。それなら、私わかる(笑)

その前に、共鳴の話が出ていた。


弦Cを鳴らしたとき、そばに弦Cがあればもちろん共鳴する。

そばに弦G(あるいは弦E)があれば、弦G(あるいは弦E)もわずかながら共鳴する。

これは弦Cのスペクトル成分のなかに弦G(あるいは弦E)のスペクトル成分と共通なものが

含まれているためである。

弦Cと同時に弦G(あるいは弦E)を同時に鳴らすと、互いに共鳴し合い、

別々に鳴らしたときより大きな音がする。

共鳴の力は1+1が3にも4にもなる。

バイオリンを弾けば、その横でヴィオラもかすかに反応し響く。

ベースを弾けば、ティンパニーもかすかに反応し響く。

そんな共鳴効果が音楽を、なんだかわからないけど、すごいものにしている。

だから、

スタジオでパート(楽器)ごとに録音すると、

ひとりの中での共鳴はあっても、全体の共鳴はない。

ひとりひとり完璧に演奏しても、共鳴によるグルービー?そういうものは出てこない。

ライブの良さは、ステージだけでなく客席含めて全体の共鳴になるから、

とてつもないものが生まれる。

音は耳だけで聞いているわけでもなくて、骨とか毛穴とか足の裏とか髪の毛とか、からも多分感じて、

人間1人の各パーツ同士共鳴もあるのではないかと思う。

人間高揚してくると、

楽器のピッチまで上がったりする。

オリンピックで「平常心、いつものとおり」という言葉を聞くけど、

自分自身もピッチが上がってるのに気づかなかったりする。

管楽器は、吹いている自分の息の温度湿度でもピッチが上下しそう。

リッチーブラックモアは曲の途中でも耳でチューニング直してたりしてた。

チューニングが狂うと、もうどうしようもないからね。

ピアノは、直せない(笑)

バンドやオーケストラで、ピアノだけ合わないとかないのかな・・・?

あー、ピアノに合わせるのか。

ドとミとソは仲良し。協調性がある。

童謡などは、協調性のある音のみで作ってある。

不安定な音は使わない。転調などの刺激もない。

なんでも協調性がいいかと思えば、そうでもなくて、

ポップスで、不協和音、転調無しの曲なんてほぼないに等しい。

多分社会も、全部が全部ピタっと協調性だけで出来ていたら、咲いた〜咲いた〜チューリップの花が〜♪

と、世の中全体が、いかにも平和で、それはそれでよいのだけど、

不協和音による緊張性もあってしかるべし!なのだと思う。

ただ、すべてが不協和音は単なる騒音にしかならないけど(笑)

共鳴し全体が奏でるハーモニー。


D

LiberaのSanctus。

少年たちのハーモニーは、聖歌隊の歴史無しには、成しえない。

ひとりひとりのテクというより、全体のハーモニーを聴かせる聖歌隊に思う。

変声前の男の子の声の共鳴美。

Liberaは曲も全部いい。曲の方向性も好き。

いかにもイギリスらしいと思ったのは、Liberaは練習に参加するもしないも自由意志というところ。

日本はダメでしょ、そんなことじゃ。って親も教師もなる(笑)

Liberaは自由という意味。

この子たちは、自由な中で歌を歓びにしてる。それが、ステージでの笑顔に表れてる。

共鳴は、お互いが無意識のうちに感化されていることだと思う。

誰かに影響を与えようと思ったら、それは多分違う。このハーモニーは出ない。

自分の声と他の人の声の合わさった響きを感覚で捉え、心地よさのみで歌ってるみたい。

みんな生き生きしてる。

彼らの歌声は、教会が一番合っているし、お引きずりのようなローブも可愛い。

まさに天使の歌声ですね。


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