理科と社会


理科も社会も本当に面白い。

約1万年前、人の脳の容量が現在の私たちと同じになった。

遺伝的にも能力的にも今とほぼ変わらない。

1万年前のクロマニョン人が、今の学校で隣の席に座ってても、

それほど学力が変わらないということだと思う。

同じように学んで、同じように恋をして(笑)

そんなSFファンタジーの映画いいな。

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でも世界四大文明の誕生は5千年前。

5千年もの間、文明の発達はなく、人間は停滞していた。

今と同じ脳を持っているのに何故か。5千年の間には、天才もいたと思う。

それなのに文明が発達しなかったのは『文字』が無かったから。

1人が何かを思いついても伝えていく手段が無かった。

四大文明は文字を使い、文字があることで、次の世代の誰かがそれを読み、よりよい方法を重ね、

情報を蓄積させることが出来、文明が進むようになった。


メソポタミア(イラン、イラクあたり)で『鉄』が製造されてから、日本に伝来してくるのに、3千年かかっている。

鉄がやってくるのに、3千年・・・・・

今じゃ、人間自体が1日で世界の端から端までゆけそうだが。

鉄のひとかけらが3千年という、とてつもなく長い時間かかってやってきたことを、

人は忘れてはいけないように思う。

今では、鉄が1日で3千年を超えてしまうことも、

大きな鉄の塊が重力に逆らって飛んでることも、

高速で飛んでる飛行機の中で、人は止まってる感覚しか持てないことも、

それらすべてが、不自然だと感じないことも、

なんだか怖い気がしてしまう・・・・・


地球誕生が45億年前。

歴史の教科書をみると、とてつもなく長い時間のようだけど

人間の歴史は、まだまだ浅い。

今の時代は、1万年先の人たちからみたら、

長さでいえば、ちょうど四大文明が始まった頃。

社会だって、まだまだヒヨッコなのかもしれない。

悪いものはどんどん排除されていく方向になっていくと思うから、

世界から原子力が廃絶される日も当たり前のようにあるかもしれない。

というより、

原発も温暖化も

何が問題かというと・・・・・・・

原発など危険なものは無い方がいいに決まってる。

温暖化も防げたら防いだ方がいいに決まってる。

じゃー、大人たちは何故そうしないんだろう?

と、アリスのように、子供たちは首をかしげていると思う。

それは、

どちらも、それをすると、日本経済が後退してしまうという大人の事情がある。

原発があった方がいいか、無い方がいいか、を論じているのは表向きで、

論点は、このまま経済を人間生活の中心とするか、

それとも勇気をもって経済中心社会からの脱却を図るか。

そーんな感じがする。

これは、日本が今までやってきたことの全く逆さまのベクトルになる。

人は、現状を変えることを恐れます。

今もってるものを手放す勇気が必要になる。

ん・・・

これは、まさしくロードオブザリングだ(笑)

魔法の指輪を1度でも手にしたものは、その魔力にとりつかれてしまう。

魔力にとりつかれた日本人は、

向き合おうとしていないのだと思う、奥底にある問題と。


出来ない事ではなくて、やれば出来ること。

精神の変換なんだけどね。

でも、

長い文明からわかるように、

人は物質への変化は容易くても、精神の変化は容易ではない。

原発依存は断ち切れても、経済社会依存が断ち切れない。

経済が衰退するということは、生活水準が低下する。

生活水準の低下は、各々に覚悟がなければ家庭や国が乱れる恐れがある。

だからこの問題は簡単なようで簡単ではないのだと思う。


世界の人口問題で、面白い計算がある。

もし今の人口増加率1.7%でいくと、

3000年の人口は、10億人の10億倍。

人間のネズミ算だー。

これは地球の全表面の1m四方ごとに1700人づつが押し込められることになる。

下敷きになって死にます(笑)

これはあくまで計算上で、

そんなになる前に疫病、飢え、争いで淘汰されるのが自然界なのでしょうけど。

人口が増えても、エネルギー源が増えなければ、人は死ぬので、

そうしたら、安全問題うんぬんより原子力の稼動は必須になるかもしれない。


人に未来を予測する能力は無い。

でも現実と、きちんと向き合う力くらいはもっていたいなって思う。