おもしろくても理科



おもしろくても理科 (講談社文庫)

おもしろくても理科 (講談社文庫)

慣性の法則

電車の中で真上にジャンプする。

空中にいる間も電車は走っているのだから、ジャンプした場所に着地するのは変ではないか。

という話。

ふぅむ。そうだ、おかしいなー。私にはこの理屈サッパリわかりません。

慣性の法則ねぇ。。。。。なじゃそりゃ。。。。。な、感じ。

著者清水先生が、先生といっても作家で理科の先生ではないけど、

インディージョーンズや007まで登場させて説明してくれるけど、私にはやはりわからない。

でもなんとなくわかった。

地球は自転をしている。すごい速さで動いている。

ってことは、私もすごい速さで動いている。

それなのに、風圧を感じない。

まともに風圧くらったら、みんな飛んでく。

人間も空気も物質には変わりない。

人間も空気も一緒のスピードで動いている。

電車も、電車の中の人間も空気も一緒の速度で動いてる。

ってことは、人間がジャンプしたって、一緒に動いているのだ。

人間と空気が同じってすごいな。普通に物質なんだなー。

んと、

地球の上でジャンプするのも、電車の中でジャンプするのも、同じ原理ってことかな。

今更だけど不思議だなー。動いているけど、自分を視点にするから動いてない。

今さらながらニュートンすごいー。頭いい。

それより、宇宙の仕組みとして、重力にしても引力にしても空気にしてもすごい!

生きていけるように、すべて組み合わせられているのかな。

それとも、すべてが偶然のなせる技?

ビックリしたのは、スペースシャトルでの宇宙遊泳。

船外活動で宇宙飛行士がプカプカ浮いているように見えるけど、

実は、スペースシャトルも宇宙飛行士も高速で飛んでるらしい。

ひょえーだよ。

スペースシャトルは、止まっていて作業しているのかと思ってた。

宇宙でも慣性の法則は同じ。

理科面白い!


『時間』

これまたややっこしい。

私は今まで『時間』がいつ始まったかが人生最大の謎だった。

でも五線譜で考えてみたら、なんとなくわかったかも。

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五線譜が『時間』

音楽は、五線譜の始まりからは始まらない。

最初の音符が音を出して初めて、スタートする。時が生まれた瞬間だ。

音符が私であり、空間ってこと。

音符という存在があって、初めて『時』は刻まれる。

う〜〜〜ん!五線譜ってすごいな!!!時間と空間を見事に表してる。

1小節が1日で。音符が動くことで時間が流れていく。

時が流れなければ音符の存在も無い。

五線譜だけでも、音符だけでも、音楽は成り立たない。

時間も空間と合わさって初めて成り立つ。

もし時を止めたら、

動きが止まるというより、すべて消滅するような気がする。

一切が無となる・・・

理科を五線譜と結びつけて考えた私もすごいな♪

理科で考えるとわからないんだもん(涙)

無から何かが生まれた時、時間という概念が生まれた・・・

って考えればいいのかな。

『1日はどうして24時間なのか』にはこう答えている。

十二進法が便利なので、それを採用しただけのことである。

十二は二でも三でも四でも六でも割れて、計算しやすいから非常に偉いのだ。

1時間が60分なのも、1分が60秒なのも、60は12×5で、十二進法である。

ただし、角度で、ぐるり一周が360度なのは、あれは明らかに、1年の日数365日と関係あるはずである。

つまり、同じ星が同じところに来るまでに1年かかるが、

どれくらいずつずれていくかというと、5日分の誤差はあるが、1日に約1度である。

へぇ〜〜〜〜〜〜〜!!!

十二進法って偉いんだ。十二支も十二単も仲間かな。

1秒は、昔は自然の動きによって決められていたものが、

現在は原子時計?なるものでより精密に決められているというようなことを読んだことがある。

地球の自転には多少ズレがある。

時間は絶対的なものでなく、人間がより精密に操ってる・・・・・

人間怖しい(笑)より高度に、より合理的に。

それが生活を便利にもしているけど、不遜な気もする。

地球の自転の誤差さえ、人間には不都合なんだろうね。


人間は己れの死とかかわって生きている存在だということで、だからこそ時間のことを意識しているのである。

そりゃ、そうだ。

もし、自分が死ぬ、ということが永久になければ、時間のことなんか全然考えやしないだろう。

他にも海の生物の話、食中毒の話、地球の話、理科の話は興味深い。


人間のことを心配する上では、この地球のことをちゃんと知っておいたほうがいいのである。

地球ってどうして人間が住める星なんだろう、

ということを知るのは、どうなれば住めなくなるのか、ということをわからせてくれるのだ。

それから、昔の地球は今のような環境ではなかったらしい、ということを知るのは、

人間の文明というのは地球のある状況下での徒花(あだなば)にすぎないのでは、

という哲学をもたらしてくれるのである。

地球とはどんな星なのか。

この本に出てることは、多分相当当たり前のこと。

当たり前のことって、当たり前だから、気にもとめないけど、

視点を変えると、本当にすごいことで、

目に見えてない様々な力が重なり合って自分が今生きていることを感じる。