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齋藤孝のざっくり!世界史 (祥伝社黄金文庫)

齋藤孝のざっくり!世界史 (祥伝社黄金文庫)


自分が中心で、すべてがギュッと掌握できているような感じ。

隅々まで、「俺のものだ」と思えること。

そんなばかばかしい欲が、男の中に巣食っている「野望」なのです。

男の野望は、女には理解しかねる。

女は、愛する男が1人そばにいてくれることだけが願いで、他のことはかえって邪魔なくらい。

もしサル山のボスに魅力を感じる女がいるとしたら、

それはボスザルに対してでなく、ボスザルの持つ権力(強い精子)に本能が惹かれているのでは?

ボスで無くなった途端、次のボスザルに擦り寄る。

男の野望(支配欲)で、

他国への侵略がくり返され、女は振り回されてきたと思うとやり切れない思いがする。

今だって、経済という世界の中で覇権争いは続いている。

女は、不満をもったままでも、現状の中で、

小さな幸せ見つけながら生きていきたい保守的な生き物なんだけどな。


帝位に就いたらパイプカットが義務付けられ、自分の子孫には帝位を継がせてはいけないとなったら・・・・・。

男からすれば、それはもはや皇帝ではないような気さえします。

遺産を子供に残さず、全額社会へ。という人はまずいない。

親から受けた遺産を放棄する子供もまずいない。

世襲とは、そういうことか。

自分の子供に遺したい思いは、世界中誰もが思うこと。

親のものを受け継ぎたい思いも、世界中誰でも思うこと。

土地のあるものは、その土地を、

お金のあるものは、そのお金を、

地盤あるものは、その地盤を。

自分の為ではないようにみえて一番の我欲。

それが格差社会を生む。


資本主義は人間の欲から出た社会で、

社会主義は理性で描いた社会。

だから、社会主義には無理がある。人は理性のみで生きられない。

そして資本主義は、時間が進めば進むほど格差が広がる。


原発はやめようと思えば、やめることが出来ると思う。

危険だからね。

そんな危険な中で東電の現場の人たちは今まで働いてきた。

私たちが湯水のごとく使う電気の為に。

メデューサは、その人たちまで石にしてしまった。

脱原発するとして、

次は爆発が怖いからガスをやめる?

いっそうのこと、火を使うのもやめますか、マッチ一本火事の元。

活断層危ないから地下鉄もやめて、

落ちるから飛行機もやめて、

轢いちゃうから、車もやめますか。


脱原発したって、核廃棄物とはこれからも共存していかなければならない。

使ってしまったのだから仕方ない。

子供たちには責任が無いが、運命共同体とはそういうもの。

自分の責任や努力と、起こるものごとが比例するとは限らないのが現実社会。

危ないと知りつつ自動車をすべて撤廃するわけにはいかない。

人間の野望も尽きるものでもない。

危険はいつも隣り合わせ。

生きていくには、いいこと、悪いこと、全部ひっくるめて付き合っていかなければいけない。

危険の無い国なんて、世界中探してもない。

国だって、アテに出来そうもない。

そうなると、

やはり耐久性つけていくしかない。人間に。

いざとなったら、脱出してアラブでもアフリカでも住めるくらい強い心と身体をもった人間に育てる。

子供のために良い国を・・・

なんて、そもそもそこが間違ってる気がする。

そんな過保護では、これからの世の中生きてゆけない(涙)

良い国、理想郷はどこにもない。でも、良い人間は作れるはず。

子供の未来の力を信じるしかないのではないのかな。