利賀村

利賀村にお蕎麦を食べに行きます。
利賀村へ行くのは冒険です。
Wikipediaによると
富山県の南西部に位置し、岐阜県に接する。標高1,000mを越える山々に囲まれた村域は南北に細長く、庄川の支流である利賀川、神通川の支流である百瀬川が縦断する村。非常に急峻な峡谷地形であり、河川の間は険しい山塊に遮られる。同じ村内でも別流域間のアクセスは困難であり、新楢尾トンネルにより村としての一体性が保たれている。村外へのアクセスも峡谷を抜けるために困難で、県内で唯一アクセスが困難な自治体である
私の運転で果たして辿り着くのだろうか。
156号線を南下して471号線に入ります。
右側の道が471号線。
 

 
普通の道だ!大丈夫そう♪
でも、なんか、道が狭くなってきましたよ。
案内図を見ると、道は合っているようです。
 
赤い道(471号線)を南下してゆきます。
右手に落石注意の看板。
 
左手は・・・
すでにがけが崩れてる!
 
先週、白山スーパー林道開通のニュースで見て主人に「行きたい」と言ったら、
白山スーパー林道は崖っぷちで怖いよ。」と。
そーなのかなーと、思っていたのですけど、この471号線走ってみてわかりました。
怖いです。超怖いんですけどー(涙)
もちろん崖は怖いけど、崖は落ちなければいいとして、
道幅が狭く急カーブの連続。
ストレートな所が無い(涙)
狭い上に、急に対向車来る。
カーブにミラーが無かったら死ぬ!
鏡の発明がどれほど人類の助けになったか、私は今日初めて知った・・・
地元の人は、制限速度30?のこの道路もブンブン行く。
や〜〜〜〜っと利賀道の駅に到着。
こんなにちっちゃい道の駅は初めて(笑)
道の駅からの見晴らし。
 
多分右側の山の中腹当たりに見える道路っぽいものを私は走ってきたのだと思う。
こんな所まで来ちゃってどうしよう・・・な気分。
黄山で仙人になりたい発言撤回します。
山の中の心細さは、下界ではわからない。
 
左側に見えるのを、私はトンネルだとずっと思っていたけど、トンネルでなく、スノーシェッドというらしい。
雪崩を避けるためのもので、崖側は柱になっていて、トンネルのような閉塞感は無い。
この道も、五箇山への道も、行程の半分ほどはスノーシェッドで覆われている。


今日は気温24℃。気持ちがいい。
ここで、少しオジサンとお話しました。
今年は雪が多く、道路の傷みが激しいので、あちこち通行止めになっているとのこと。
1日数台しか走らない道を補修しても・・・ということらしい。
それでも、工事の大きな車を所どころで見かけました。
「この先、32号線に入ると、そばの郷があって、その先に平へ抜ける道があるから、
そこに向かって行くといいよ」と道を教えていただきました。
「この前も正面衝突あったから気をつけてね。富山は運転のマナー悪いから。」と。
やはりとても事故が多いそうです。気を付けねば!
道の駅から先は、今までより道幅も広くなって、走りやすくなった気がします。
そばの郷まで10?の山道がんばります。
途中『瞑想の郷』に寄った。
 
ネパールツクチェ村との文化交流として建てられたそうです。
 
うわ〜〜〜〜〜〜
これがヘレニズム文化だ!本物だ!
こんな山深い場所で、こんな仏像?石像?に出会えるとは・・・
確かに顔はギリシャ人。いったいいつ頃のものなんだろう・・・
後ろの丈の長い草はガマだと思う。
天空の村だね、ここは別世界。
 
建物に入ると、まずガネーシャがいた〜〜〜!
ガネーシャの寝転んでいる像があった〜〜〜!
ガネーシャといえば、夢をかなえるゾウ。
しあわせだね〜こんな所でガネーシャに会えた!!!
室内は撮影禁止なので撮れなかったけど、
2階には四面に手描きの大きな大きな大きな大きな曼荼羅が飾ってある。
曼荼羅とは、お経を絵で表現した・・・的なもの。
司馬遼太郎空海密教は、言葉で表すことが出来ない、芸術のようにしか表せないもの。
みたいに言ってたけど、曼荼羅もそういうものなのかしらん。
日本は浄土教が好きで、日本の仏教のほとんどは浄土教系統で、
でも空海密教だけは違う。感覚的なもの。
曼荼羅を眺めていると、図形や色彩には数学的な要素があって、
平面だけど奥行きというか・・・柔らかさと恐ろしさの合わせ技で圧倒されます。
不思議な世界観です。
仏様や蓮の花が緻密に描かれていて仏教なんだろうけど、
きらびやかで、竜宮城の発想はこれではないかと(笑)
乙姫様、タイやヒラメで阿弥陀三尊。
正直、ひとりで眺めているのは怖かったです。
外に出ると花壇もシンメトリー。
曼荼羅花壇なのかな。
 
池を覗くと、
ポって開花の音が聞こえてきそうに、ハスの花が咲いていました。
私、極楽浄土に来ちゃったかしらん。
 
オタマジャクシがいっぱいいたよん。
この辺りは雪がメートルで降るそうで、今年はGWまで雪があったそうです。

そばの郷でお昼。
 

 
利賀そば。五箇山豆腐もついてた。
  
そば資料館は時間が無いのでパス。
帰り道がどうにもわからなくて、お店の人に教えてもらったところ、平への道は林道だそうで。
この先を山に向かって右に曲がればよいとのこと。
(不安・・・)
でも心配には及ばなかった(笑)
今まで走ってきた道よりは広い道で、途中山の神トンネルという素晴らしいネーミングの
トンネルを抜ければ、平(156号線)で、おうちに帰れる♪
ず〜〜〜っと、ずっと、スーパーもコンビニも無かった。
あるのは険しい山道と、所どころに集落。集落までいかないか。
何軒かある程度。
こういう山奥は他でもあると思うけど、プラス2m、3mの雪・・・となると、
そうはないんじゃないのかな。
仙人にはなれないけど、ここで暮らすことは私出来そうな気がする。
気だけかな(笑)

国道471号線YouTube酷道471でけっこうアップされてますね。
『素人さんお断り』の札が必要な道路だ(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=0f0nw137VM8
冬に走っている人もいる・・・
https://www.youtube.com/watch?v=SjljT_eCZds