グレイズアナトミー

『グレイズアナトミー』見始めた。
アメリカの医療ドラマ。
面白いことは面白いけど、ER好きの私としては、どうしても二番煎じとしてみてしまう。
それでも「放送時間には町から人がいなくなる」と言われたほどの人気ですから、
面白くないわけもなく、壮絶な医療現場に、医師たちの恋愛事情、その中にコミカルもあって、
ERの後釜(笑)として充分楽しめる。
私は、やっぱりアメリカドラマ好き。
テレビドラマとしては、日本の方が優れたものが多いとは思うのですけど、
アメリカドラマの面白さは、多彩な人間でしょ。人間が多彩ということは、それだけ考え方が多彩。
ドラマの横幅が広くなる。
この理解不能な人間たちは私の日常には無い世界。
人種や宗教が違うと倫理観が違う。
特にERのようにいつも死と直面している場では、
価値観が違いがいつも顕わとなり社会を難しくもしているし、
様々な理解も要求される。
で、やっぱり自己主張が強い。
個が強い。自分勝手ともいうか。
日本で育つと、そこに負けないようにしないと、
人種のるつぼアメリカに飲み込まれてしまう。
グレイズアナトミーは、ERほど個が立ってるとは言い難い感じはするけど、
それでもカリーのキャラにぶっ飛んだ(笑)
アメリカだから色んな人いるよね。と思ってみてはいるのに、それをはるかに凌ぐ迫力。
ラテン系?日本社会には存在しないタイプだ(笑)
髪型もエライこっちゃなってるし、すべてにおいて超越・・・
韓国人ヤンも、なりふりかまわずもすごい。
私が好きなのはナチ(笑)指導者として容赦ないところからそのあだ名がついたベイリー。
 

久しぶりにアメリカドラマをみて思うのは、
英語って語彙少ない。
日本語の半分とか1/3くらいのコトバで日常会話済んでしまうんじゃないかな。
と言ったら言い過ぎかもしれないけど、
日本語と比べて断然少ない。
お決まりのフレーズとある程度の単語で日常はなんとかなりそう。
(なりそうでならないのが不思議でもあるんだけどw)
英語は合理的に出来てるなー。
日本語は細かいね。
細かく使い分ける。
それは狭い国土にいくつも山や川があって、季節も四季それぞれ細かく違って、
広大な地に住む民族と違って大雑把では済まなかったからかな。
あっ・・・
これと逆のことになるけど、
今『司馬遼太郎全講演2』読み始めたのだけど、
日本は、『黄金音痴の国でありました』とある。
西洋では金(GOLD)は昔から最高の価値とされていた。
でも日本は、『金』(カネ)と読んで、金属全般を指したりする。
そのくらい、曖昧なものだった。
日本は金(GOLD)の価値が低いから、外国に金がどんどん流出してしまった。
言語は、民族の価値観でもある。
ちなみに、朝鮮半島でも最高価値はゴールド。
でも古代中国は玉(ギョク)が最高であった。
金の好きな遊牧民族が、朝鮮半島に移動したということらしい。
それと面白いのは、仏教。
日本に仏教が入ってきたのは、きんきらの仏像だった。
それまで、日本で像といえば、埴輪程度。
 


埴輪の世界に、いきなりキンキンキラキラの、それも人間の型をした像が入ってきた。
 
仏教という経典以上に文化芸術として、異次元といえるほどの差と驚きで見られたでしょうね。
日本の歴史がいくら古いと言い張ったところで、
中国4000千年からみれば、まだまだ浅いって感じでしょうか。
とにかく、埴輪とキンキラ仏像。当時の人は理屈より現物にまず圧倒されたでしょうね。
日本は懸命に中国から文化を取り入れようとしてきた時代がある。
随分教えを乞うていた時期があると思います。
まぁ、日本に入ってくるとガラパゴス化してしまうようですけど。

話はずいぶん飛んでしまったけど、
私は英語覚えるのはテレビがいいような気がします。
テレビドラマで使う会話は限られていますしね。
同じフレーズで聞きなれてくる。耳慣れがいちばんでしょ。
子どもの頃から、テレビドラマでもBBCニュースでも、見慣れていると、
他の国の人は、こんな風に考えるんだーというのが、感覚として備わってくるように思います。
(それがいいか、悪いかは別にして)
極端にいえば、私に子どもがいたら、朝は日本のニュースみるとしても、夜は全部海外のものにしてしまうかも。
単純に私が好きだからなんですけどね(笑)