ある学会報告(カフカ)
昨日つけた新生姜を時々つまみ食いしてる。
辛くて、甘い。
そう言えば、友達が自家製ジンジャーエールが辛いけど美味しいって言ってた。
お湯割りにしたり、炭酸で飲んだり、夏冬どちらでもイケルからいいね。
?、方法の幻惑は、
萩原朔太郎、ボルヘス、中島敦、フリオ・コルタサル、カフカ、オクタビオパスの6作品。
『方法の幻惑』がよくわからないけど、どれも幻想の世界。
以前サルだった男が人間に同化していった経緯を学会で発表する話。
サルだった時、人間に捕まり、檻に閉じ込められる。
出口を見つけて逃げ出したとして、その先に明るい未来はない。
それなら、人間と同化しうまくやっていくほうがベストでは無いとしてもベターではないかと。
そして人間がするように、酒を飲み話をしたら、人間は喜び、学習までつけてくれた。
このサルの男からみれば、酒を飲んでしゃべることで、人間と認められるバカバカしさ。
この物語でサル、あるいは人間になぞらえ何を書きたかったか、そこを考えてしまう。
カフカが保険社員として働いていた時分、彼を悪く言う人はひとりもいなかったという。
物静かな聞き役専門。
素敵な人だなー。
そんな彼が心に抱えていた深いものはなんだったんだろうな。と、
『変身』にしても『ある学会報告』にしても、単なる寓話でなく哀れさと哀しみと。
ところで出口とは何か、先生方には正確に理解されているでしょうか。
私は少々の懸念を抱かざる得ないのです。
ごく通常の、いたって普通の意味合いで用いているのでありまして、
敢えて自由とは申したくない。
あらゆる方向にひらいた、大いなる自由のことを申しているのではないのです。
これは猿のころから知っていましたし、この種の自由に恋こがれているお方とも知り合いました。
私個人といたしましては、昔も今も自由など望みません。
ついでにひとこ申しておきましょう。
人間はあまりにしばしば幻惑されてはいないでしょうか。
自由をめぐる幻想があるからには、幻想に対する錯覚もおびただしい。