狭心症


土曜の夜から心臓に痛みがあって、週明けの今日病院に行った。

心電図のST波に狭心症が出ているので、すぐ別の病院を紹介してくれた。

「運転は危ないから車はここにおいて、このままタクシーで行ってください。

ご家族にもすぐ来てもらうように。」なんて言われているうちに気分が悪くなってしまった。

狭心症というより、急なことでびっくりしたのだと思う。

痛みはおさまってるけど、胸が苦しい感じが強くなった。

主人に電話したら会議中だから帰れるかどうか、また折り返し電話するからと。

ひょえ。

私具合い悪いんだけどなぁ。

どっちにしても、東京から帰ってくるのに1時間はかかるから、

ひとりで病院に向かった。

大丈夫なんだけど、とにかく不安です。

私大丈夫かなぁ。

病院に着くとすぐ救急救命に案内され、

あっという間にストレッチャーに乗せられ、大勢に取り囲まれ、点滴され、管いっぱいつけられ、

寝たままであっちこっち検査室回され、

結果、狭心症の症状は出ているけど、心臓へのダメージも無いし、

ニトロをもらって、あとは外来で経過観察で大丈夫ということになった。

町の小さなお医者さんから、救急医療までのここの地域医療すごい。

普段、病院は予約取るのも時間かかるし、検査結果が出るのも時間かかる。

でも今日は全部あっというま。

うちの市は大学病院クラスが無い。だけどこれならまったく心配ない。

お医者さんも看護師さんも優しいし、適切だし、この地域の医療に感心してしまった。

元気なのだけど、動いてはいけないからと、皆忙しいのに全部やってくれるし、申し訳ない気持いっぱい。

処置室にいた時は、周りの様子はわからなかったけど、

そのあと、1つ1つカーテンで仕切られた診療室では携帯も使っていいですよと言われた。

その時はもう気分も悪くなく、主人も帰ってきてくれた。

右のベッドの人は、心不全と言われていた。心臓の1/3がダメージあるらしく呼吸もかなり苦しそう。

左のベッドの人は、嘔吐がまったく止まらない。

その向こうからは小さな子の喘息発作が聞こえる。相当にひどい。

また別の方では心筋梗塞の人。

救急救命では多くの人が苦しんでいた。痛かったり、苦しかったり、みんな辛すぎる。

世の中とこの部屋では世界がまったく違う。

ありきたりだけど、健康はかけがえのない宝。

それなのに、自ら病気になるようなことをしていたら不幸すぎる。

私は全英オープンから世界水泳世界陸上と1ヶ月以上睡眠不足なってた。

それが堪えたのかな。

大切な救急医療の現場を、私の遊びの睡眠不足で余計に手間かけてしまった。

自分も辛いし、これは罪に思った。

地域の医療は地域の住民の協力が一番大切。

自分の身体が悪くなった時、そのまま野たれ死ぬならどう生きようが勝手といえるけど、

医療現場にお世話になるのなら、

そこがスムーズにいくには、ひとりでも患者さんが少ないことが一番。

普段元気でめったに病気をしないから、なかなか気づかなかった。

おおいに反省するところです。