フランス革命


神話とか古事記もそうだけど、

大らかさがどこからくるか、わかった気がする。

命が

軽いんだ・・・

昔は人の命が軽かったんだ。

人の命より重いものがいっぱいあった。

それが文明と共に人の命が何より重くなった。

自分の命と他人の命の重さが等しいことは、

自分の考えと他人の考えも等しく尊重することでもあって、

それが様々な不幸ももたらす・・・

世の中の矛盾はそんなところにもある。

でもフランスは、そこを貫いている。

フランスの大統領の不倫が公になっても、

大統領は「それがどうかしましたか?」

国民も大きく問題視しない。

大統領であっても、個人の問題に他人は干渉しない。

フランスが自由と人権を自らの手で勝ち取った、

フランス革命に至る経緯、フランス革命がもたらしたもの。

レミゼラブル観た勢いで、1度きちんと読むことにした。


世界の歴史〈15〉フランス革命 (河出文庫)

世界の歴史〈15〉フランス革命 (河出文庫)

フムフムフム・・・・・

と、読んでいたら

?????わからなくなった(笑)

今の自分の環境と18世紀のフランスの環境はまったく違うので

想像力不足で、理解出来ないとこがある。

マリーアントワネットが「パンが無ければお菓子を食べればいいじゃない」

と言った以上に私は頓珍漢だと思う。


フランス革命は一面では、フランスを含むヨーロッパの各地(アメリカも含めて)に育くまれつつあった

社会の構造変動のあらわれであると同時に、他面では懐疑と批判が渦巻いた18世紀という時代と、

ヨーロッパ社会との双方に深く根をおろしている。

したがって、フランス革命を特殊フランス的なものとして、フランスの政治や社会の内側だけから

説明しようとしてはならない。

わたしたちは、18世紀のヨーロッパ、アメリカという広い展望のなかに、

この革命を位置づけることを試みなければならない。


一般的にいえることは、18世紀の欧米諸国では、長いあいだ停滞的であった農業の生産技術の改良がすすみ、

農産物の種類や生産量が顕著に増加しはじめることである。

一見、革命とは無関係と思われる田園生活における変化こそ、数十年ののちに諸民族の革命を

引き出す究極の原因である。


文芸や思想上の活動が活発になり、優秀な理論が生み出されてくるのは、

単に社会が平和で進歩していることの結果ではなくて、反対に社会に多くの矛盾があり、

社会が激しく動いていることの結果である。

天下太平のもとで、すぐれた思想や理論が生まれるはずはないのである。

人は、理性と感情で動くのだと思うけど、

多くの人間の感情に煽られた時の勢いというのは、もう誰も止めることが出来ない。

社会を大きく動かすのは人の感情。

フランス国民の生活はひどかった。

特に農民の女性は男性以上に酷使されてた。

女性は革命など好きではない。

でも女性たちもキレた。

私の高校時代、クラスの女の子が、部活の教師に平手打ちにされた。

女子全員で職員室に殴り込み(笑)

その教師はすぐに学校からいなくなりました。

革命ですね。

私はサッカー部のキャプテンとお付き合いしていて、

その彼、本人から聞いたのでなく、サッカー部の他の人から聞いたのだけど、

(彼は部活の監督に殴られて、片耳聴こえないんだよ。)と。

日本男児たるもの、殴られたくらいでいちいち事を荒立てようとはしない。

その魂が宿っているのだと思う。

そして、男性のそんなところも私は美徳と思ってしまう。

日本の武士のDNAを消し去るには、何百年もかかるのかもしれない。


女性は、感情が先にたってしまうと、状況がまったくみえない。

総体的なモノの考え方、計算、組立、その神経を完全に遮断してしまう。

そんな時はいくら男性が説得を試みても無駄だ。

100%の感情だけで、理性など0%なのだから、

理性0%が、自分をコントロール出来るはずもない。

飢えた狼と話し合いが成立しないのと同じ(笑)

時間がたって落ち着くのを待つ以外ない。


一般的にいえることは、生産力の発達はかならずしも多数の人間を幸福にするとはかぎらないということである。

ルソーは「産業や技芸の普及と繁栄」のなかに、人間の不幸の源泉を認めた最初の思想家であって。

この事情は、生産力の発達が少数の人間に莫大な利益を保障するような仕組みが存在する社会では

避けることはできない。ルソーは、この事情から逃れる方法を考えた。

そのひとつが「自然にかえれ!」というよびかけであり、

いまひとつは革命によって政治を根本的に作りかえ民主主義の社会をつくるという方法であった。

『社会契約論』

時代はいつも変わらない。

中国は今公害問題が深刻化している。

ウイグル地区のウルムチを見て驚いた。

なんてことをしているんだろう。

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この先も、どんどん都市化が進むのだと思う。

どこの人も都市に憧れ、都会的生活に憧れる。

それはわかるし、私も都会生活の利便性をありがたく感じているので、

それを否定することは出来ない。

私がこのウイグルだけはウイグルのままであって欲しいと思うのは、

よそ者の勝手な思いでしかないのだけど、

でも1度失ってしまった自然は戻らない。

そういえば、ウイグルでは中国による核実験が50回近く行われた。

非公式なので被害があってもなんの保障もない。

ここは東と西の文化の混ざり合う所で世界レベルで守っていかなければならないと思うのですが。

世界中のいたる所で、これからますます開発が進む。

ヨーロッパがそうであったように、日本がそうであるように、

産業の発展により、無自覚のうちに国は疲弊し、金属疲労を起こし、

崩壊する直前になって、ようやく人々は気づく。

いつの時代も、どこの国の人も同じ。

日本の今の惨状も、なるべくしてなった辿るべき道でしかないようにも思う。


革命を起こすことは人の感情、時勢の勢いで出来る。

でも肝心なのはその後。

民主が自民を倒したのはよいけど、山積みになっている問題は何も埓があかなかった。

この時のフランスは、もうどこをどう手をつけていいかわからない状態。

革命半ばで他国と戦争まで起こしている。

こんな疲弊した状態で、多くの者が戦争を望んだのは何故なのかな。

じっくり読まないとわけがわからない。

感情のエネルギーというのは吹き出したら、ゼロになるまで止まらないのかな。

日本が明治維新の勢いで大戦まで突入していってしまったように。

読んでも簡単には把握出来ない。