歴史を考える
20代始め頃、古代のロマンを求めて岡山吉備に出かけたり、関が原に佇んでみたり、義経追いかけ岩手に行ったり・・・
今考えると、
若い女の子が好んで行く場所でもなかったけど(笑)
当時は、何か歴史の欠片でよいから感じたくて。
その場所を『見たい』という見学の意識とも違って、
そこに何かがあるからというわけでなく、空気と言うか、そこに吹く風でもいいんですけどね、
『同じ場所に立つ』それだけで、なんだか心が震えるような、
今はもうどこも草が生い茂っているのみ・・・、夏草や兵どもが夢の跡・・・で、
何もかもが終わってしまったんだなーと、偲ばれるのみです。
そう言えば、
秀吉のお墓、京都ですけど、
ものすごーく急な階段を上がっていくんですけど、
かなり急勾配なのに、手すりもなく、恐怖感いっぱいで、正直途中で泣きたくなった。
私高所恐怖症なのかな。というより、何故手すりをつけないのでしょう、足がすくんでどうしようもないです。
京都の秀吉に対する感情なのかな、
1000段はないかもしれないけど、急勾配な1000段の階段をつたうものもなく登って行くのをイメージすると、怖さ伝わりますか。
しかも寂しげな場所で、人が訪れることを拒んでいるような気配さえして
そしててっぺんに上がるとお墓があるのですけど、
訪れる人もほとんどないという風で、派手好きな太閤殿下にしては、あまりに寂しいような、
でも静かに休むにはよいのでしょうか。
とにかく、女1人で行くには怖すぎる所でした。と言うより女1人では行かないか。
そんなこんなで、
もうずっと歴史のかけらも忘却の彼方でしたけど、
こうして司馬遼太郎を読み出すと
あーやっぱり私は日本史がどうしようもなく好きなんだなーと、
若い頃好きだったものは年月がたってもやっぱり好きで、
苦手だったものは、やっぱり苦手で。多分死ぬまで変わらない。
今読んでいるのは歴史を考える
信長、西郷、北条、足利などなど、政治家としての観点から捉えての話しが面白いです。
日本人は権威を重んじるけれど、権力を嫌う。
だからなんだかよくわからないが、とても偉い人で、尚且つ力を持たない『天皇』という存在が
日本人にはピッタリであると。
なるほどです。
抽象的で権力の無い存在がてっぺんに供えてあるから日本は落ち着いている。
日本人は一番上に、大統領のように1人に力をもたせるのは嫌悪なのだ。
天皇はなんで必要なんだろうと、子供の頃は思っていたけど、
権威をもてば、必ず権力を持ちたがるのが人の常で、でもそれだと日本では疎まれる。
また、力があっても、権力をもつのを嫌がると西郷さんのようになる。
『象徴』というのは上手いことを言ったと思う。
だけど、この『象徴』という絶妙な曖昧さを子供にわからせるのは無理っぽい。
だから子供は天皇や日本国に不信をもってしまんだろうな。
でもなんの力ももたない人間が日本のトップというのは、
他国からみれば、ありえないほど素敵なことに思う。
いま自由民権運動というと、大変すっきりした近代的な革命運動という感じが強いけれども、
実際には永岡とか雲井竜雄とか(もちろん彼ら自身はその前に死んでしまいますが)によって代表される、
当時のバイロン的詩人派な革命のイメージをもってた人が、薩長政府顚覆を謳い上げ、
ついに燃えきらずに自由民権運動に入っていった。
そのために政治運動なのか文学運動なのかわからない、
もやもやしたものが残ったように思うのですけれども・・・・・
まぁ、自由民権運動は、おいといて(笑)
バイロン的詩人派
たまたま昨日、知人と久々にメールをしていて、そこに
「『そなたの為に世界を失ったとしても、世界の為にそなたを失いたくはない』バイロンの名言なんだけどね。」
という会話があって。
いや、愛の話をしてたわけじゃないのですけど。
2日続けてバイロンの名前を目にするくらいだから有名な人なのでしょうけど、
私は知らない(涙)
だからバイロン的詩人派もわからない(涙)
バイロンって誰かな。と思って調べたら、
『バイロンは日本でも明治以来もっともよく知られたイギリス詩人の一人である。』
ハァ・・・・・
私はそんな人も知らない。
知らないと言うより今までは耳に入っても気にも留めなかったのだと思う。
見えるものが見えない。聞こえるものが聞こえない。
その積み重ねは大きいなー。
私は日本史がどうしようもなく好きで、
このまま司馬遼太郎の世界にずっと浸っていたいのが本心。
でも、このままじゃ全然ダメ。
基礎的な学びがどうしても足りない。
こういう海外の人物とか思想とか出てくるとちんぷんかんぷんになってしまう。
だから今年は本を読む為の基礎になるようなものを読んでいくつもりだったのに
ちょっと油断すると、やっぱり好きなものに流れていってしまう。
でもとりあえず今は、お勉強!軌道修正です。
この本がわかりやすそうなので買ってきました。
家に帰って気付いたのは、岩波ジュニア新書だった(笑)
子供向けか。
でも大人向けは難しいからこれでいいのだ☆