日本の今がわかる



池上彰の政治の学校 (朝日新書)

池上彰の政治の学校 (朝日新書)

そりゃー

目の醒めるような采配をする政治家が出てきて、

目の醒めるような政治をしてくれるのが理想だけど。

池上氏が言うには

『幸せの青い鳥』は、どこにもいません。と。


青い鳥症候群ってあるくらいですからね(笑)

自分探しとか、

理想の結婚相手探しとか、

いい仕事探して転職をくり返すのも、

いい政治家出てこないかなーと、あっちがダメなら次はこっち、こっちがダメなら、新発売のそっちのやつに期待。

と、それらは全部同列なのでしょうね。

皆、どこに何を探しに行ってるのでしょう。


青い鳥なんてどこにいるわけでもなく、

今いる鳥を教育することが大切だそうです。

その教育システムが構築されてない。

アメリカは1年に及ぶ大統領選に揉まれていく中で、鍛えられながら成長していき、

イギリスでは新人候補は、まず落選確実な選挙区に送られ、そこでどれほど善戦出来たか、

勉強が出来たかによって、次には当選確実な選挙区に用いられるそうです。

社会の形が違うので同じ形態はとれないにしても、

このまま一生青い鳥探ししている間に日本が衰退していく一方では困ります。

試練無くして人が育てばそれに越したことはないですが、

試練無ければ、試練を与えて育てて行く方がいいでしょう。

地盤引継ぎの二世政治家やチルドレンなど、労せず政治家になった人たちが

元々青い鳥のはずがないのです。


私はそもそも政治とはなんなのかがわからない。

国民の個人個人の利害でしかないような気もする。

子供がいる家庭では、子育て支援に力を入れて欲しいだろうし、

老人家庭では、老人医療に力を入れて欲しいだろうし、

とにかく、個人の利便性の1票のような気もするし、

国の政治が一軒一軒の家の事情に介入するのが政治なのかどうかもわからない。

政治家が国民1人1人のニーズに答えるものなら、

それは不可能なのではないかとも思ってしまう。

昔は「意地でも人の世話にはならない」というのがあったけど、

今は「もらえるものはもらわなければ損」というのが世の常識。

ありがたいことに、この年齢になると、

欲がかなりつつましやかなものになった。

うちなど、老人も子供も抱えていない。

いつか死が訪れる日まで、2人細々食べていけたらそれでいい。

死んだらすべて国に返しておしまいにするつもりだから、

特に多くを蓄えようとも思わない。

未来に日本が沈没しても、アフリカが残るならそれはそれでいいと思うし、

地球ごと滅亡するなら、それまでのこと。

若いと、エネルギーがあり余ってるから、そうはいかない。

この世の中ではきついだろうと思う。

若い人が作った世の中では無いから余計に。

だから、

自分たちで世の中を作りなさい♪と思う。

年寄りの1票も若い人の1票も同じ重さ。

投票年齢も引き下げて、若い人が横の社会を作って団結して世の中を変えたらいい。

若い人の力で国を動かすことが出来ることを、知りなさい。そして苦労も知りなさい。

この閉塞感の中で息をつめて生きるより、政治にエネルギーを注いで欲しい。


世の勢いは、上がるも下がるも、行きつくとこまで行かないと止まらない。

私はもうこの国はあきらめてる。無理だ。

なので、石原慎太郎の80にして尚国を建て直したいエネルギーはすごいと思う。

誰でも80になればわかる。普通はそのエネルギー残ってない。

若い人と老人と闘うのはいい。

老人だけ闘っても若い人だけ闘っても国は偏る。


巨人、中日のクライマックスシリーズ、第6戦。

9回あの場面、中日高木監督がピーッチャー交代に少し時間を費やした。

それ見て主人が「ここで一瞬でも迷ってるうようじゃ中日勝てないよ」と。

監督とコーチで、ピッチャー交代で意見の相違があったのが丸見え。

迷いは、自分に信念が無いから。

勝負に勝ち負けは必至で、結果はどうあれ、人は勝負の仕方を見てる。


尖閣諸島問題で、前原氏の発言は、

国内の足の乱れをさらけだしただけに思う。

相手(中国)は銃を持って、こちら(日本)は丸腰なのに、

「石原!お前の言動が悪いから、こんなことになったんじゃボケ!」(笑)

など、敵前で身内批判している場合じゃない。

日本の言動が悪かったと認めたら、中国に舐められでしょ。

中国には「日本のモノを日本のモノと主張して何が悪い」で、もはや通さないと。

前原氏の発言は、中国ほどの相手と戦うのに、一瞬の油断もみせてはいけないことがわかってない。

危機感とか真剣勝負が感じられない。

ここにきての事なかれ主義は、あまりに男気が無さ過ぎる。

ここで内輪もめするくらいなら、島は元凶でしかない、他国にくれてしまえー。

正論言うだけの男はダサイ。

尖閣諸島の国内争議はベンチの裏でやって欲しい。それが勝負の鉄則。

国民は緊張感もって見てる。

相手も強行突破は不利になることは国際世論でわかってると思う。

落としどころが見つかるまで、引かずに悠然と構えていて欲しい。

武器を持たない世界一弱小日本がここを持ちこたえられたら、私は政治家に拍手をするよ。