羊考察

車窓から見た草原には、一匹の黒い羊がいた。

詩人「この国の羊は黒いのですね。」と言った。

数学者「この国には黒い毛の羊が少なくとも一匹いるということがわかりました。」と言った。

物理学者「この国には少なくとも片面が黒い羊が一匹いるということがわかりました。」と言った。

哲学者「これが羊かどうかが問題だ。」と言った。

このショートストーリー、ネットで見つけて笑ってしまった。

以前うちの犬(プードル)を連れてお散歩に行ったら、5歳にもならないくらいの子かな。

うちの犬を見て、「ママー!これは羊だよね♪」と言った。

うちのプードル、生物学上の分類では犬に思う。

でも毛の刈りかたで見ると、犬より羊に近い。

社会的には意味が無いから『毛の刈り方の分類』が無いだけで、

もしそういうものがあったら、うちの犬は確かに羊だ。

子供は哲学的だなー。

倫理の教科書は面白い。

哲学書と違ってわかりやすい。

今、宗教の本も読んでいるから特に面白く感じる。

*カント*

神の存在や魂の不死など、人間の経験をこえた問題はについて、

一方的な独断に陥らないために、理論的にはあるともないとも、

いずれの判断もさしひかえるべきだと考えた。

感覚的な素材がないまま、経験の世界をこえて理性が独断的に使用されると、

実在性を欠いた虚構(仮象)に陥る危険性がある。

カントは理論の立場においては、理性の及ぶ範囲の経験のうちにとどめ、

経験をこえたものについて独断的な判断をくだす伝統的な形而上学を批判した。

そして、神の存在や魂の不死などは、

ひとりひとりの心の中の信仰と希望の対象とするのがふさわしいと説いた。

カントは物事の認識は、感覚による経験+理性による思考だという。

わかりやすいな(笑)

人は自分の内にある理性の道徳法則に従って行動せよ。

ふむ・・・

他者の幸福も考え、すべての人にも通用する普遍的な法則になるような行動をせよ。

私の道徳は、旧約聖書だニャーにゃー

なんだかこの辺りを堂々巡りしてる(笑)

私のイエス―日本人のための聖書入門 (ノン・ポシェット)/遠藤 周作
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遠藤周作

キリスト教徒の過ちを、キリスト教の過ちと、どうか思わないで下さい」と。

なんだか切ない。

日本では西洋の宗教は受け入れられずらい。

そのことに配慮し、言葉を選び選び愛をこめて書いている。

それを切なく感じてしまう。

掲載されている白黒の写真を見ながら、ここでイエスは孤独に耐えながらひとり祈り続けたのかと、

その寂寞たる荒野の風景に、イエスの姿が生あるものとして初めて私の心に映りました。

今までのイエスは、ただ話(聖書)の中の、ただ絵(額縁)の中の像でしかなかった。