ぐるぐる
いつだったか、養老先生が
「人間のやることなんて、虫は大抵やっちゃってるんだよ。」みたいなことを言ってた。
その時は言ってる意味がわからなかった。
今日、本を読んでいたら
♀のモンシロチョウの翅の裏は紫外線を反射するようになっていて、
♂は、紫外線を反射している♀を探すのだそうだ。
売約済みの♀は、翅の裏側を見せない(広げたまま)
そういうことか
女性がするお化粧(パウダーをはたいて紫外線を反射させること)なんて、
とうの昔からモンシロチョウはやっていたのだ!
しかも既婚女性のモンシロチョウは翅の裏を見せないなんて、その無意識の秩序に尊敬。
養老先生は、よく
「わかった?わからない?いつかわかる時があるかもしれないし、ないかも・・・」
なんて書いていて
もっとわかるように書いてくれないかなぁ(><;)って思うけど
こうやって
本当に、随分あとになってわかることが多い。
求めていた答えは、案外違うところから出てくる。
今日は『犠牲』という柳田邦男さんの本を読んでいて
(25歳になる息子さんが自ら命をたち脳死状態になった、その最後の11日間の手記)
そこにあった動物行動学の話で驚くことが出ていて、
その後、お風呂の中で読んだ『知の冒険』(各分野の第一人者が、経済や文化、環境などを語る)でも
その全く同じ動物行動学のことが出てきた。
その偶然に驚いて、
名前の出ていた日高敏隆先生のことをネットで調べていて、モンシロチョウに辿り着いた。
そして養老先生の言ってた「人間のやることなんて、虫は大抵やっちゃってるんだよ。」を思いだした。
お化粧もそうだけど、人間はきっと虫たちがやってることを辿っているのだ。
人間の方が暇な分、考えてばかりいて、行動に表れるのが遅いのかもしれない。
元々、人間も虫も同じ生命体。ちょっと遠い親戚くらいなもんだね。
そしてまた偶然にも、その『知の冒険』には、養老先生も出てた。
これまた、脳死についても触れている。
なんだか頭が混乱してきた。
色々読んでいるつもりが、私はただ同じとこをクルクル回ってるだけにも思う。
『知の冒険』は別に面白くも無いけど、
世の中にはどんな分野があって、その人たちがどんな視点でモノを見ているのか、
そんな意味で読んでます。
今日もジョギング中、キャベツ畑にはモンシロチョウがいっぱい飛んでいた
なんか嬉しくなった。