夢想

幸田露伴森鴎外、のあとは

ドストエフスキーの『罪と罰』を読み始めたのだけど

目の前の雑多に紛れて頓挫。

なかなか本を読むだけの心の余裕も持てないんだけど、

そんな今だから

逆にこう重いテーマの方が受け入れられるように思います。

つまらないものはいらない。

地を這いずり回るような作品が読みたい。

海底をとことん彷徨いたい。

日野原先生が、

ヨド号ハイジャック事件で人質となった時、

犯人から本の差し入れがありました。

ドスドエフスキーの『カラマーゾフの兄弟

ハイジャックという極限状態の中、日野原先生は

「これで一週間は(安らかな気持ちで)過ごせる」と思ったそうだ。

そして、のちの回想として

「もしあの本がなければ、死の恐怖から逃れることはできなかったでしょう。」

とあった。

村上春樹は最も好きな作品の一つに『カラマーゾフの兄弟』を挙げている。

手塚治虫は、長編の基本は罪と罰だといい、漫画化している。

黒澤明ドストエフスキーを一番好きな作家に挙げている。

そこに何があるのか、

なんとしても、読まなきゃダメでしょ♪

人生は短い。

一冊でも多く本を読みたい。

本が好き。

言葉が好き。

思いが好き。

何故テレビじゃダメなんだろう・・・

と、考えると、

止められないから。

本は読んでる途中、本から目を放し、

頭に浮かぶままを描いている時間がけっこう多い。

宙を見てポーっとしてるw

りんご→ごりら→らっぱ

のようにどんどん連想が広がり、

思考が駆け巡る。

本を読みながら、

その前に読んだ本が甦り「あれは、こういうことを言ってたのか!」

と、パズルのようにそこでピタリとハマるということが多々ある。

その無限の広がり、連鎖に感動する。

思考が彷徨いすぎちゃって、なかなか目の前にある本に戻ってこれなかったりもするんだけど。

TVや映画は、一点集中。

視ている途中で、それ以外のものに想像が膨らむことはない。

そこにどっぷり入っていくが、

そこから別空間への移動は無い。

そこが一番違うかなって思う。

今夜から『罪と罰』再開です。

サンダルウッド(ハーブ)のお風呂に浸かって、のんびり本読んできます。

思考と夢想と香り、ゆっくり楽しみます*ハート