為に為る

バカにならない読書術 (朝日新書 72)/養老 孟司
¥777
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この手の本は文句無しに好きです♪

あっという間に読んでしまった。

元々、雑誌に対談(養老氏、吉岡氏、池田氏)の形で載っていたものなので、軽めです。

第一部「養老流本の読み方」の中にあったのですが。

生まれつき目の悪い人は、耳が良いことがある。

これは、

脳の中で目が使うべき領域を、耳が使えているからだそうです。

なるほど、そういうことかと!

人それぞれ脳を何に使ってるか、それが個性っていうことなのかなーって感じがします。

以前知り合った人で、

「この子は小学生の時、頭を打ってね・・・それから知能が足りなくなってしまって特殊学級に入ったんですけど」

って言うんだけど

(この子と言っても今は30過ぎの男性ですけどねw)

電車の時刻とかバスの時刻を始発から終電まで全部言えちゃう。

変わってもすぐ暗記してしまう。

すごい能力だなーって、感心しきりだったんですけど。

人により、社会で役に立つ能力の場合もあるし、

生きる上ではまったく役にも立たない能力もある。

その違いだけで、みんなきっと何かしら一生懸命脳を使っているんだろうねー♪誰でも♪

ただ、この本とは離れるけど、知識とか智慧とか能力は、

程度の違いはあっても、それは人間の付属的要素で

人として肝心な部分は、哀しみ、喜び、思いやりとかね、そんな部分だからね。

それと

人として大切なのは、良い習慣、良い習性。

人を形成していく上で、そのことをとても大切に思ってます。

私の良い習慣ってなんだろう。。。

早起き・・・?

と思ったら

この本の中で

養老「ニューヨークに行ったとき、僕は時差があって眠れないから、朝の4時にセントラルパークに行ってみたら

ら、もうビジネスマンだとかがジョギングしてるんだ。あれってクレイジーだよなあ。」

吉岡「にもかかわらずアメリカ人の寿命は延びてないでしょ。」

池田「そういうことするから延びないんだよ(笑)」

池田「心も身体も、正しく強く健康であらねばならない、というポジティブ病が蔓延していけば、社会全体が刑務所みたくなる」

これはね、

笑ったというか、笑えないというかw

私もクレイジーの仲間なのかw

確かにね、自分でも

刑務所か、仏門にでも入ったかのような感覚になってたことあるからね。

今は、慣れちゃってそれさえも感じなくなってましたw

やっぱりね、

本が面白いのはこういうとこですね。

自分を否定されるとこ。

だって

貴方はすごいねー えらいねー と、だけ言われてたら、そこから先へは進めないでしょ?

そこ止まり。

「それは変だよ?」

と言われて、初めて立ち止まって考える。

まるっと同意出来なくたっていいの。

そういう考え方もあるんだ!!!

それを知ることが面白いよね、本は♪