真夜中のホトトギス


午前3時半。

ふと目が覚めるとホトトギスの鳴き声が・・・・・

外は真っ暗。ちょっと早起きすぎるでしょ。

真夜中のホトトギスは、ひとりで鳴き方の稽古かな。


心がややこしい時は植物の本が読みやすかった。

感情でなく、事実だけが淡々としているとこがいい。

植物は、最初から戦略があって、成功した結果ではなく、

失敗の積み重ねであったり、偶然のもたらした結果で今に至っている。

実をつけることは、相当なリスクであるはずだ。

実をつければ、自らを相当消耗するわけだし。動物に荒らされるわけだし。

それでもいい香り、美味しい実をつけることで、動物が食し、

種を移動させることに成功した。

花で終わることなく、その先に実をつけることで、植物は動物との共生の道を歩み始める・・・・・

すごいなー。

動けない植物が現在に至るまで何億年も絶えることなく生存出来たのは、

多様性だ。

『こうでなければいけない』が無いため。

葉柄は大事だけど、葉柄の無い葉っぱもそれなりに元気に生きている。

サボテンのトゲは葉っぱだし、

玉ねぎもあの食べる部分は葉っぱ。

強さとは、柔軟性。

全部が全部成功したわけじゃないと思う。

むしろ、失敗して滅んでいった方が多いと思う。

でもその失敗を糧に、現在に至るわけで、

長い歴史からみれば個の失敗が新たなる展開を生んでいるのだと思う。

植物も動物も最初はみんな水の中。

精子だって泳いで卵子にいく。

それが陸に上がり、様々な問題を克服し今繁栄している。

とんでもない変わりものがいなかったら、生物は今も海の中から出てこれなかったんだろうなー。

真夜中のホトトギスも、周りの鳥仲間からは変わりもの扱いされているのかもしれないけど、

がんばれーって応援したくなった。