感想

昨日ジョギング中、チガヤ(雑草)の群生に見とれてしまった。

この時期、チガヤのフワフワな白い綿毛は日の光を受けて輝いて見える。

繭の光沢をした細いネコジャラシ。といった感じ。

穂を触ってみると艶のあるフワフワが気持ちいい。

それが風で一斉に揺れる様子は、

風で皆同じ角度に揺れるのは当たり前なのだけど、

あまりの揃い方に感心する。

努力とか、

やって出来ることじゃなく、力まず、そうだから、なんか感心する(笑)

ジョギングをやめて、河原でしばらく眺めてた。

家にこんな雑草生えたら嫌だけど、河原だから風と共に気持ちがいい。

あんまり可愛いから雑草を摘みながら、のんびり歩いて帰ってきた。


藤子のブログ

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やっぱり画像だと柔らかさも輝きも出ない。

家の中ではダメだね。日光燦燦の河原じゃないと。

今日はDVD『大奥』をみた。

私は大抵、DVDみるのも本を読むのも朝。

5時前に起きて9時過ぎまでは、そんなことをしたり、写経したり、英語したり。

大奥は、

一番にアングルが良かった。

モノの収め方、(構図)が凄くいい。

これは監督のセンスなのか、演出家のセンスなのか、カメラさんのセンスなのか知らないけど。

江戸城内での背景の生かし方の素晴らしいこと。

そういうとこにしばしば見とれてしまい、逆に動画であることを残念に思ってしまう。

もっとゆっくりその場面を図としてを鑑賞していたいのに、場面はどんどん進行してしまう。

今は画面がもたつくとつまらない世情なのかな。すごくもったいない(涙)

黒の着物に黒の柄と聞いた時、絶対にこれは光を使ってくるな!と思ったら、やはり♪

美しくて嬉しくなった。

話もすご〜〜〜く面白かった。

人は、皆『そうゆう風』にしか生きられないんだなー

と言うのが一番感じたこと。

『そういう風』は、人それぞれ。

それがいいとか悪いとかじゃなく、自分の思いの方に・・・という意味。

当たり前だけど。


誰もが、自分のそういう風を生きるのみ。

だから何?と言われそうだけど、ただそういうものだと(笑)


映画ってすごい。気持ちがいい。

1つだけ・・・

ラストの音楽は、詞も曲も歌も私がこの映画で抱いたイメージと少し違う気がした。

それが寂しかった。


昨日は『武士の家計簿』をみた。

「(体面を気にして)取り繕うことの方が恥。」

このセリフに感心してしまって、ずっと考えてた。

武士としての体面を気にするばかりに、お金も無いのに見栄を張り借金を重ねていく家族に、

「人の噂も七十五日。恥かしい思いをしてもそんなもの」と、家財を売り払い倹約生活を始める。


私はなんだか取り繕ってばかりいるような気がする。

いや、そうはしたくないと思いつつ、

否定出来ない。

上辺を取り繕う。その場を取り繕う。外見を取り繕う。自分を取り繕う。

映画を見ながら、つい考えてしまっていた。

取り繕うことで、また違う苦しさが生まれることは黙殺してしまう。


4歳の自分の子どもに対する躾けも厳しい。

算用者の躾けと言うより、それは生きかたの教えになっている。

命より守らなければならないものがあるということ、教える父の言葉は少ない。


藩の不正に巻き込まれずに、

上に刃向かうことは出来なくても、自分のしなければならぬことを、たんたんとこなすことの大切さ。

あの時、あの生き方が出来たことで、(主人公は)その後の運命が変わった。

自分の思いだけは曲げてはいけない。

曲げちゃいけない一瞬があるのかもしれない。

その時はその方が楽でも、後になって、自分の思いを曲げた自分を後悔しきれないのだから。

人はどんな人生を送りたいかと言うより

どんな人間として生きていきたいか。

なのだと思う。

この映画には大切なことが散りばめられてる。

2つの映画とも良かったけど

レビューを見ると、かなり酷評がある。

びっくり・・・

私のブログでの評価は参考にしてはいけない。


この前お友達と画廊で絵を見ていた。

絵を見比べながらお互いあまりの好みの違いに大笑いした。

赤が好きな人もいれば、青が好きな人もいる。ただ、そういうことだ。

他人の感想ほどアテにならないものはない(笑)